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奈良県桜井市・シンワ精機を労働安全衛生法違反で書類送検の巻 [社会派]

桜井労働基準監督署は22日、クレーンによる
労働災害が起きた金属製品製造業
「シンワ精機」=奈良県桜井市安倍木材団地2丁目88-8=
=代表・玉井伸介社長=

シンワ精機を労働安全衛生法違反の疑いで
奈良地方検察庁に書類送検した。

同署によると、今年6月16日、同社の本社工場において、
クレーンを使い約2トンの鋼材2台(横2メートル、
縦3.5~4メートル)を一度につりあげて、運搬する際に
鋼材に掛けていた繊維ベルトが切れて鋼材が落下。

下敷きになった50歳代の男性従業員が左腕と右足を
切断するケガを負った。

クレーンで複数の荷物を一度につり上げる場合、
荷の下に労働者を立ち入らせてはいけないなどの
決まりがあるが、現場を監督する男性役員は同措置を
講じていなかった疑い。

       引用元 奈良新聞、高田タイムスほか
シンワ精機.png

奈良県桜井市に本社を構える「シンワ精機」が労働災害に
関連して労働安全衛生法違反の疑いで書類送検された
事件は、重大な社会問題として考えるべきです。

この出来事は、労働者の安全を脅かす事故が発生し、
その背後に組織の責任があることを浮き彫りにします。

労働安全衛生法は、労働者の健康と安全を保護し、
労働災害の予防を図るために設けられた法律です。

事故が発生した場合、その責任は単に現場の作業員に
帰すべきではありません。経営者や経営陣は、適切な
安全対策の実施と監督に責任を負うべきです。

書類送検されたことは、組織内での安全基準の遵守に
不備があったことを示しています。経営者は、従業員の
訓練、必要な安全装置の設置、事故の予防に向けた
努力を怠ったと見られています。
彼らはその責任から逃れることはできません。

労働災害は、単なる偶発的な出来事ではなく、
不適切な安全管理や監督が原因で発生することが
多いのが現実です。経営者は、労働者の安全と健康を
最優先に考え、法令を遵守する責任があります。

したがって、シンワ精機に対する書類送検は、労働者の
安全を守るために必要な措置であり、その責任を
明確にする重要なステップと言えるでしょう。

労働者の安全と健康を軽視し、労働安全衛生法を
無視することは許されません。
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