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コミュニティFM局をとりまく厳しい現状の巻 [社会派]

すごいな!!

と、ビズリーチ並みに立ち上がって叫びたくなるのが、
埼玉県にあるコミュニティFMラジオ局「ほんじょうFM」
FMヤマト.png


開局から2年半を経過して、経営状態が好転せず、
代表が決断したのは・・・、
全従業員の解雇!!

9月30日をもって、雇用制度を廃止。
10月1日からはボランティアスタッフにより運営を継続。

ずいぶん思い切った改革である。

確かに企業にとって一番大きな出費は人件費だという。

しかし、ボランティアスタッフというのも諸刃の剣で、
「タダ」で使えるのはいいが、タダほど怖いものはない。
ラジオ局に限らず、どうせタダだから、給与をもらってない
からと責任を持たない。時間を守らない。

放送の質が低下していく、聴く者が離れる・・・。
悪循環である。

そもそもコミュニティFM局という業種で黒字経営、
というものが、そうそう実現できるものではなく、
ウチは黒字です!なんていうところは、行政と
太いパイプがあるか、親会社に大きな企業が
ついているか、そのどちらか・・・らしい。

10月1日、大物ゲストを呼んで大々的に開局した、
神奈川県・茅ヶ崎FMもかなり慎重な番組編成。

1日で生放送は6時間程度。
残りの時間は音楽が延々と流れ続ける・・・。
土日もCDが流れ続けるようだ。

無茶をしない。これでいいのだろう。
なによりも継続させることが大事なのだ。

最終的に放送時間短縮を繰り返し、残ったのは
社長と女子アナひとり。週末土日の1時間生放送。
残りは全部音楽(!)なんて局も存在する。

こうなってくると、ユーチューブなどで発信するほうが
一般に見てもらえるのではないだろうか・・・。

なににしても、コミュニティFM局をとりまく環境は厳しい。


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